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【TRPG】クトゥルフ神話TRPGシナリオ集『七つの怪談』

七つの怪談 【旧ブログからの転載記事です】

 『クトゥルフ神話TRPG』用短編シナリオ集。
 国産シナリオ集としては約20年ぶりになる待望のサプリメントです。
 新紀元社から2007年12月発売で、お値段は2625円。

 内容は「怪談」をテーマに、7人のライターが各々オムニバス形式で短編シナリオを競作するという趣向になっています。

 舞台はすべて日本。時代背景は『帝国』=大正~昭和初期ないし現代をあつかっています。
 執筆陣がまた豪華で、企画・監修の坂本雅之さんをはじめ、内山靖二郎さん、友野詳さん、川人忠明さん、朱鷺田祐介さん、高平鳴海さん、倉樫澄人さん(掲載順)というラインナップ。
 「怪談」の解釈については各ライター陣にまかされており、都市伝説あり、純然たるホラーあり、古典的怪談あり。いずれも正調クトゥルフシナリオからは(意 図的に)やや外れる感じですが、ようするにこれ、本家ケイオシアムから発売されているサプリメント『13の恐怖』を意識した体裁なのですね。

 『13の恐怖』というのは、みんなでヒッピーになってゾンビに占拠された田舎のスーパーマーケットから脱出したり、映画俳優になって肉食恐竜だらけの密林 を踏破したりといった、ハリウッド映画的「いかにも」なホラー&パニック映画のノリを楽しもうという、邪神ともコズミックホラーともおよそ無関係なパロ ディ色の強いシナリオ集でして。
 まあ、今回の『七つの怪談』はそこまでハチャメチャな悪ノリはしてないので、初めてクトゥルフをプレイするという人にもあまり誤解を与えない内容におさまってると思いますけど。

 坂東が担当したのは『夜ごと来るもの』というタイトル。
 牡丹灯篭に題材をとったシナリオなんですが、そのまえに坂本さんから
「なにか雨月物語ぽいのができませんかね。男女の情念がドロドロといったウェットな感じの」
 などともちかけられまして。
 「ははあ、それでは」と書いてみたんですが、できあがったのを見ると、他のみなさんのようにヒネったことをなんにもしておらず。
 まあ、ほとんど一本道なので、ちょっと慣れたキーパーなら転がしやすいシナリオだと思いますが。なにかアッと驚くどんでん返しくらいは用意しとけばよかっ たかなあ、と少し後悔しております。一応、初心者プレイヤー向けを意識したんだけど、結果としてあんまりそうでもないしな。

 まあ、坂東のやつはともかく、7本も新作シナリオが入っているというのはキーパーにとっては朗報でしょう。
 いずれも10ページ前後で、4~6人程度のプレイヤーを相手に3~5時間程度のセッションで遊べるよう調整されていますし。キャラクター作成に1時間かけたとしても、充分半日で終わるサイズ。コンベンションでのプレイにも適していますよん。

 というわけで、買うべし。遊ぶべし。


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