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【小説】海の上はいつも晴れ~海原の緑宝石号出航

海の上【旧ブログからの転載記事です】

 坂東の2冊目の小説です。
 でも坂東真紅郎名義では1冊目になるのか。ライトノベルとしても第1作ということになるなあ。まあ、ラノベデビュー作ってことで。

 メディアファクトリーMF文庫。
 発売は2003年。

 1999年~2000年に(有)エルスウェアで制作・運営したPBM『海賊王女の凱旋』とおなじ世界観を共有してまして。
 ……って、公式サイトにリンクしようとしたら、公式にはもう詳しいデータが掲載されてないのね。

 まあ、『海賊王女の凱旋』というのは。

 ――この世のどこでもない異世界『黄金の海』。
 そこは果てしない海洋と、いくつもの島々から成る勢力が、富を求めて覇権を競う、大航海時代。大砲を満載したガレオン船、優美なヴァイキング船、鋼鉄で固めた亀甲船が行き交う海。
 あるものは船団を組んでまだ見ぬ財宝の眠る大地を目指し、あるものは眼もくらむばかりの黄金にも等しい胡椒を求めて交易に精を出し、またあるものは海賊となってそれをつけ狙い、さらにあるものは海軍提督としてそれを打ち破る。
 この世界でもっとも大事なものは「名誉」。名誉は物理法則として作用している。人々から賞賛されるような名誉ある者はなにごともうまくいき、すべてが手の中に転がり込む。逆に名誉のない者はなにをやってもうまくいかず、やがて世界から消えうせてしまう。
 そんな世界に飛び込んだ現代人のプレイヤーたちは、荒波にもまれて生き延びるうちに、やがて伝説の海賊「海賊王女」の伝説を聞きつける――。

 とまあ、だいたいそういったお話。

 世界史に登場するありとあらゆる帆船や海賊をごちゃまぜに登場させて、くんずほぐれつやりあうための異世界海洋ファンタジーですね。

 この『海賊王女の凱旋』は、坂東がまだ
エルスウェアに在籍していたおり、高崎とおる氏と新城カズマ氏の協力をえて開発したもので。高崎・坂東ともども世界観には熟知しているというわけ。

 さて、時代背景としてはゲームの終わった後、3年が経過したあたり(つまりリアルタイムに時間がたっている)を想定しています。
 つまり、海賊女王国ラ・キーユが、無敵艦隊を擁するエスターラに敗北し、屈辱的な属国条約を結んでから、女王が2度ほど交代した時代。
 大帝国マルワリードも今はなく、世界はパクス・エスターラの元に繁栄をとげているものの、あちこちに矛盾や不満は鬱積しており。

 ……といった背景はあるものの、小説の方はゲームを知らない読者のために、予備知識はスカーンとなんにもいらないように書いてあります。
 むしろ、いろいろ知ってたほうが
「そんなことより、あそこは今どうなってんだよう」
 とイライラがつのるかも。

 ストーリーは、ぶっちゃけると「男女いれかわりもの」。
 ふとしたことから『黄金の海』に転移してしまった男子高校生・幸司は、ラ・キーユの私略船士官にして王女親衛隊長ハリエットと瓜二つだったことから、ハリエットの身代わりとして王女を護衛するハメに。
 帆船同士の砲撃戦あり、カトラスでの剣戟あり、マスケット銃の一斉射あり、女湯あり、磔あり。わかりやすい海洋冒険ものに仕上がってると思います。
 担当編集さんが都合よく歴史マニアだったんで、いろいろアイディアもいただきました。

 実は、いままで本にしてもらった自分の小説の中では、一番まとまってる話なんじゃないかと思っており。一番のお気に入りだったりします。
 個人的には、やっぱりハリエットが好きなんですが。
 飲んだくれ女医なんか、もう少しエピソードとして掘り下げたかったし。
 高崎氏入魂の「だべっ娘」田舎娘も、もうちょい活躍させてあげたかった。あの娘、ひそかに人気らしいんですよ。よかったね、高崎くん。

 でも、続刊は出させてもらえなかったんだよなあ。
 どっかで続き、書けないかなあ。



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