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【TRPG】クトゥルフ神話TRPG:クトゥルフと帝国

4-7577-2582-5【旧ブログからの転載記事です】

 『クトゥルフ神話TRPG』を、1920年代(大正~昭和初期)日本で遊ぶための資料集&キャラクター作成ルール&データ&シナリオ集。
 2005年12月発売。
 お値段は3990円。

 まあ、テーブルトークRPGがナンなのかは、こことかここあたりを見ていただくとして。
 あと、クトゥルフ神話がナンなのかは
このあたりで。

 『クトゥルフ神話TRPG』と聞いて「ん? それって『クトゥルフの呼び声』とは違うの?」と思った人は、わりと古くからのゲーマーかも知れません。

 実はその昔、ホビージャパンから和訳が出ていたテーブルトークRPG『クトゥルフの呼び声(原題:Call of Cthulhu)』の最新日本語版が、2004年9月にエンターブレインから発売された『クトゥルフ神話TRPG』でありまして。
 内容的には、技能や選択ルールなどの細かい改定や追加資料があるものの、基本的なルール部分は、ほぼ以前からのゲームと変わらないものであります。あと、おまけとして原作小説の『クトゥルフの呼び声』が冒頭についているくらいか。
 まあ、以前のHJ版をもってる人は無理に買わなくてもいいし、これからチャレンジしたいと思ってる人は最新のエンターブレイン版を買えばよし、といったもの。

 で、その『クトゥルフ神話TRPG』を戦前日本を舞台に遊ぶためのサプリメントが本作というわけ。

 ちなみに『クトゥルフと帝国』というタイトルは、もともとHJ版時代に企画されたものですが、その後紆余曲折ありまして、現在のような形に落ち着いたという次第です。

 ページの過半数を占めるのは実に、戦前日本を政治・軍事・経済・教育・生活・法律・交通・オカルト・物価などなど、さまざまな角度から解説したワールドガイド部分でして。それぞれがゲームに必要な程度にほどよく概説してあります。

 まあ、あくまで概説なので、歴史マニアならどれもこれも周知の事実かも知れませんが、いちいち資料をそろえるよりは一冊にまとまっていたほうが使いやすい のは言うまでもなし。TRPGだけでなく、ゲームとか漫画とか小説とか、いろんな創作活動に役立てていただけると思いますよ。いやほんとに。
 このほか、1920年代日本の探索者を創造するためのルールと、シナリオ作りやロールプレイのアドバイス、専用キャラクターシート、シナリオが3本付属しています。

 坂東が担当したのは、キャラクター創造ルールの箇所です。

 基本ルールからの大きな変更点としては、職業の分類をそれっぽいものにした(官僚、カフェーの女給、女学生、特高、渡世人、奉公人など)こと、技能<マーシャルアーツ>を少し改めて、<武道>にしたことでしょう。
  <武道>は、<空手><柔道>などに細分化されており、それぞれ60%以上修得すれば特殊効果を発揮することができます。とはいえ、修得にはかなりのポイ ントを要する上、その効果はわりとおとなしめで(キックの威力が2d6もありますが、これは基本ルールでもそうなっているので……)、そもそも怪物相手に はあまり効果がなく、ゲーム全体の戦闘バランスを崩すものではありません。むしろ探索者のキャラを立てるためのフレーバーとしての意味合いが強いもので す。
 まあ、同時代のアメリカなんかと比べると銃が手に入りにくい世界観なので、<武道>をたしなむ探索者は多くなるかも知れません。

 また、各職業に詳細な説明と、探索者となる動機づけ、イメージイラストをつけたので、
「書生というのは、ふだんどんな格好でどんな生活をしてるんだ?」
 などと悩む必要がありません。

 あと細かいこというと、基本ルールより所持金がシビア(というかリアル)に設定されています。
 官僚や資本家はともかく、一般の探索者は自動車を買うにも一苦労するはず。日本はまだまだ貧しかったのです。探索の動機としては、金銭的報酬がかなり重要になってくるかも知れません。


 まあぶっちゃけ、このお仕事の前に、『秘神大作戦』で大正ものテーブルトークRPGをエンターブレインから出していたので、おなじ大正つながりということで坂東にもお呼びがかかったわけですが。
 時代性は両作品ともほぼおんなじなんですが、巨大ロボなんかの登場する『秘神』と『クトゥルフ』は世界観がかなり違うということもあり、『秘神』とはまた少し違った角度からルールを作成することになりまして。なかなか楽しませていただきました。
 戦前ものは大好きなジャンルの一つなので、いずれまた何らかの形で(例えばラノベとか)やりたいと思っています。



 エンターブレインの公式サイトはこちら

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 買おうかどうしようか悩んでいる人は、先に
内山靖二郎さんによるリプレイ『白無垢の仮面』を読んでみてはいかがでしょうか。
白無垢 こちらはお値段も998円とお手ごろですし、『帝国』の雰囲気をたっぷり味わえると思います。

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