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クナァンまでは何マイル?

 いよいよ発売がせまった『ふらぐ//ON!』ですが。
 下界の高校にやってきたアホ毛の天使カナエルさんが、故郷はどこかと聞かれて「クナァンからきました」と答えるシーンがあります。

 これね、最初は「イスラエル」だったんですよね。まあ、天使なんで、だいたいそのへんからきましたと。消防署の方からきました、みたいなもんで。

 ところが、かなり間際になってから編集さんから、「イスラエルだと、ちょっと意味がありすぎてどうかと思うので……」と、変更要請が出まして。まあ、たしかにね。
 「いっそのこと、なんか架空の国名とかにできませんかね」と言うのですが、もともとファンタジー作品ではないし、そんな都合のよい設定はなく。 「エデン」というのも考えたんですが、そっちはカナエルの所属する会社名として使ってしまったので。考えた末、クナァンからきたということにしました。

 クナァンというのは、聖書に登場する、神様が流浪のイスラエル人にあげるよといった「約束の地」のこと。だいたい今のイスラエルあたりのようです。「カナン」と表記したほうが聞きなじみがあるかも知れません。カナン星人とか女剣士カナンとは関係ないよ。より正確なヘブライ語だと「クーナァン」らしい。
 なんで「カナン」にしなかったのかというと、友人の作家・田中桂や伊豆平成らがやってるシェアワールドに「カナン 神と人の大地」というのがありまして。そっちとの混同を避けたのです。クナァンという音が気に入っているというのもありますけどね。

 今回は、この手の細かい聖書ネタをいろいろやらせてもらいました。まあ、せっかく天使モノだしな!
 他にも、カナエルと主人公が同棲してると聞いたクラスの男子どもが、カナエルのみてる前で、
「エリ・エリ・ラマ・サバクタニ!(神よ、なぜお見捨てになられたのですか)」
 と嘆いたりと、いろいろ小ネタがたくさんあります。ちなみにこのセリフは、処刑されるときのキリストの言葉ね。
 ほかにも、
「洪秀全やヒトラーのときは大失敗したし、逆にジャンヌ・ダルクやヤン・フスのときなんかは、危ういところで回避できたけど、一時はだいぶ危なかったらしいわ」
 とか口走らせたり、結構好き放題。

 バチカンから文句いわれないかしら。いわれねぇか。

 もし次巻を書く機会があったら、またいろいろやりまっせ。なんかネタあったらください。

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