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起業祭にいってきたよ

 秋祭りの季節ですね。
 今年は大学祭の類にはぜんぜんいってないのですが、その代わりというわけじゃないけど起業祭にいってきたよ。

 起業祭というのは、北九州市・八幡で毎年行われる伝統的なお祭り。
 明治34年(1901)新日鉄八幡製鉄所の溶鉱炉に初めて火が灯ったのを記念したもので、製鉄の町・八幡では一番大きなお祭りです。
 それまで、のどかな農村だった八幡に、日清戦争の勝利で分捕ったお金で政府が製鉄所をおったて、その鉄で作った兵器で日本帝国軍は日露・太平洋戦争を戦いぬいたわけであり。いわば戦前日本の帝国主義的繁栄の象徴ともいえます。
 最盛期のころは、路面にはお祝いの花電車が走り、露天の人ごみで身動きすらできず、町一帯を埋め尽くすほどの提灯行列が山の手の方までずううっと続いたといいます。

 最近は「鉄冷え」で町の活気も消え、お祭りにも往時ほどの勢いはないのですが、それでも老若男女70万人がどこからともなく詰め掛けて、仮設ステージで歌や踊りが披露されたり、すぐ近くにあるテーマパーク「スペースワールド」から着ぐるみキャラが出張にきたりと、3日3晩楽しむ盛大なお祭りです。今年は清水アキラがゲストにきていたらしい。
 製鉄工場の内部も一般に公開されて、溶鉱炉で鉄鉱石がとかされるさまや、プレートにのって圧延鉄板がむりむり出てくるところを見学できます。

091101_19580001_4  お祭りといえば、やっぱり夜店だよね。

 大小400軒もの屋台が軒を連ねているそうです。

 出店の種類は、まあ東京なんかとたいして変わりません。特筆すべきは、「箸巻き」(簡易お好み焼き。割り箸に巻き付けて売っているので食べやすい)とか「東京ケーキ」(いわゆる鈴カステラ。なぜか福岡ではこの名前で売ってます)くらいか。最近は、からあげ串なんかの揚げ物が目立つかなあ。
 昔ながらの銀杏や椎の実の枡売りの屋台なんてのもあります。

 でも、夜店で飲み食いするより、一番高所の大広場に陣取っている、製鉄経営のスーパーが出してる大テントの方が、料金的にも内容も充実していることは、地元民ならみんな知っていたり。
 ワインやお漬物なんかも大売出し。デパチカのノリです。

 今年は牛肉のかたまりを鉄棒に指して、焚き火の上であぶり焼きにするパフォーマンスがあって注目を集めてましたが、買おうと思ったらもう売り切れでした。

091101_21050002_2  うちの甥っ子は、くじびきのギャンブル性に目覚めてしまったらしく、モデルガン欲しさにあたりもしないくじを何回も何回も何回もひきまくり、あげくに哀れに思った屋台のにーちゃんにおまけで一丁もらってました。
 バカだ。

 このあと、射的と型抜きにも挑戦して、人生の悲哀をかみしめてました。

091101_21050001_2 福岡・大宰府名物「梅ケ枝もち」の屋台。
 米粉を水に溶いて、中に粒あんをはさんで、鉄板ではさみ、タイヤキの要領で両面を火にあぶって完成。
 米粉の焦げたこうばしい香りと小豆の甘さが郷愁をそそります。一個100円。
 奥に茶店式の小上がりがあって、座って食べられます。無料であったかい焙じ茶が飲めるのもうれしい。

 うちは、いきつけのこの写真の屋台でしか買いません。

 あと、地元映画館の看板絵を50年間描き続けてきた絵師さんの作品が展示されていたりして、これがなかなか楽しめました。
 「ローマの休日」とか黒澤映画なんかの、往時の名画の看板を、再現画として新たに描き起こしているのですよ。すばらしい。
 映画館の看板絵というと、最近はあんまりみかけなくなりましたが、昔はどこの映画館にも専属の看板画家がいて、スタァの似顔絵を競って描いていたものであり。どこの町にも名もなき「街角の芸術家」がいたのです。
 いつまでもお元気で描き続けて欲しいものです。

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