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クトゥルフ2010、無事発売

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 売れ行きも好調だそうで、よかったよかった。

 Twitterでは「クトゥルフなうなう」とか呼ばれていますが。買ってきて遊んでるところは「クトゥルフなうなうなう」らしい。ああ、もう。

 で、よくある質問に対する回答。

Q:これって単体で遊べるの?

A:もしあなたが『クトゥルフ神話TRPG』に精通していて、キャラの作成ルールやその他の判定ルール、魔道書や怪物に関するデータなどを丸暗記しているなら、これ単体で遊ぶこともできます。
 そうでないなら、別売の基本ルールブック『クトゥルフ神話TRPG』が必須です。

Q:『比叡山炎上』よりさらに独自性が高い、スタンドアロンなゲームと聞いたんだけど?

A:ただのデマです。
 本書はきわめてオーソドックスな、2010年代の日本を舞台に『クトゥルフ神話TRPG』を遊ぶためのソースブックです。

Q:現代日本なんて、探せば資料なんかいくらでも集められるし、わざわざデータにする必要あるの?

A:そう思う人にとっては、本書の実用性は低いかも知れません。なんでも自作できちゃう有能なキーパーにとって、あらゆるサプリメントは無用の長物ですから。とくに『CoC』はその傾向が強いゲームです。
 逆に、現代日本を舞台に遊びたいんだけど基本ルールブックの記述だけではどうしてよいやら途方にくれてしまう人、警察や自衛隊、最先端科学といったものをゲームに採り入れたいんだけど資料の集め方やデータの活用法がわからない人、そもそも現代日本を舞台にしたシナリオとか探索者とかってどう作 ればさっぱり、といった人には超お薦めです。
 サンプルシナリオも3本入ってますから、買ったその日から遊べますしね。

Q:たしかサプリメント『クトゥルフナウ』とか『黄昏の天使』も現代をあつかってるよね? どう違うの?

A:『クトゥルフナウ』は現代(というか80年代末)のアメリカを舞台にしたサプリメントです。ので、日本を舞台にして遊ぶのはちょっと苦しい、というかフォローされていません。
 『黄昏の天使』はそもそもソースブックではなくキャンペーンシナリオ集です。「1980年代日本の資料集」が付属していますが、これは簡略デー タ集とでもいうべきもので、ソースブックとして踏み込んだ解説はあまりされていません(武器データはそれなりに詳細ですが)。そもそも1980年代と 2010年代ではかなり隔たりがあり、たとえば携帯電話やインターネットについては当然ながら記述がないし、都市テロリズムや最先端科学といった諸問題に ついてもあまり詳しく触れられていません。
 まあ、上記どちらのサプリも日本では絶版なので、いまからわざわざ手に入れるのは難しい状態です。
 『2010』では、これら『ナウ』や『たそてん』のデータ資産のうち、拾えるものは拾った上で、現代日本で通用するようリライトしてあります。
 まあ、現代ものの宿命として、いずれは風化しちゃうんでしょうけど、向こう10年くらいはこれで戦えるんじゃないでしょうか。

Q:今回入ってるという、学生探索者が作れるルールって、どんなもの? 昔、『TACTICS』誌に載った記事とか、TRPG『放課後怪奇くらぶ』みたいなもの?

A:そのへんの資料を基にしていますが、もっと簡略化したものです。
 基本的には、『別冊RPGマガジン』に掲載された、ライフパス方式でキャラを作成するルールを採用しつつ、上記データを反映させて独自ルールにした感じです。
 ぶっちゃけると、学生探索者はあんまり強くありません。有利不利をいうなら、社会人の探索者にはぜんぜんかないません。大学生くらいになると、 そこそこ使えますが。まあ、パーティのにぎやかし的存在にするか、学校を舞台にしたシナリオとか、社会人探索者の学生時代の経歴を詳細に作りこみたいと か、そういうときに活用してください。

Q:日本独自の怪物データが入ってるけど、あれってどう使えばいいの?

A:あのへんはクトゥルフ的なクリーチャーというよりは、基本ルールブックに掲載されている「ゾンビ」のように、ちょっと毛色の変わったモンスターとして登場させるとよいでしょう。
 もちろん、キーパーの趣味によっては、実はクトゥルフ的な土着クリーチャーだったということにしてもいいし、あるいはどんどんふくらませていって魔界水滸伝ばりのキャンペーンに発展させてもかまいません。お好きなように活用してください。


 あと、個人的なお薦めは、本書の冒頭に掲載されている、内山靖二郎さん書下ろしの短編クトゥルフ小説です。
 これがもう、なんというか、正調ラブクラフトな感じのテイストを濃厚に匂わせつつ、それでいてわかっている人には悶絶必至のネタ満載というか。坂東なんか途中で思わず机をバンバン叩いて喜んじゃいました。
 実際、クトゥルフ神話をまるきり知らないプレイヤーさんを相手にするときは、事前にこれをコピーして読ませておくとよろしいんじゃないでしょうか。

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