小説

『勇者30 超速短編集』

009  久々にゲームノベライズのお仕事をさせていただきました。(というか、前のアレはゲームノベライズといっていいのだろうか? まあいっか)
 ゲームライターで最近はノベライズなんかも手がけておられる藤浪智之さんからのお声がかりで、「書いてみませんか」と誘っていただき。二つ返事で参加させてもらいました。

 公式サイトはこちら

 

原作は、PSPで出ているRPGで、30秒(リアルタイム)で世界を救う、という超短時間勝負のゲーム。
 だもんで、小説の方でも1本30行のショート・ショートをぎっしり集めた本になっております。
 通勤通学の電車の中でパラパラめくるにはちょうどいいんじゃないかしらん。

 むろん、そんな本を1人で書き上げるのはショートの大家・星新一翁でもなきゃ無理なわけで。大勢で何本かづつ担当して書いているわけですけど、その作家陣がちょっとおもしろい。
 リンク先をみていただくとわかりますけど、細江ひろみさんを筆頭に、藤浪さんや、伊豆平成・田中桂といったアナログゲーム系のライターがたくさん参加しているのですね。ここだけ見てると、なんか小説というよりも昔懐かしい汎用TRPGのシナリオ集みたいな雰囲気です。
 まあ、ハーベスト出版さんの他のラインナップをみても、海法紀光さんや高平鳴海さんといったTRPG系ライターさんが多く参加しており、アナログゲームライターがデジタルゲームのノベライズを、という感じのレーベルのようですね。

 公式サイトでは「10月中旬発売」ということで、詳しい日程は出ていませんが、すでに順調に印刷中らしいので、遠からず書店にお目見えするでしょう。
 ほかの人がどんなの書いたのか、楽しみ、楽しみ。
 

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『ふらぐ//ON!』 最新情報

Sho0905_flagon  FBonlineで小特集を組んでいただけました!

 左のが、カバーイラスト。

 下が口絵コミック。
Shoimg31 Shoimg32  他にも、FBonlineには主要キャラ紹介とか、サンプル文章とかが掲載されています。(リンク先にいけば大きい画像が見られますよ)
 購入の参考にしてくださいまし。

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【小説】ドージンワークノベル 彼の愛情、彼女の欲望。

ドージンワーク【旧ブログからの転載記事です】

 2007年秋発売。
 芳文社『まんがタイムきらら』の同名人気コミック(連載は終了)のノベライズです。原作の方はアニメ化もされましたね。

 コミック原作、しかも4コマ漫画の小説化というのは初めての試みだったのでドキドキもんだったのですが、読者のみなさんの反応を見ていると、まずまずといったところだったように思います。
 まあ、北野ソーラの設定が原作版をベースにしつつアニメ版の設定もとりいれたので、そのへんに少々違和感をもった人もいたみたいですけどね。

  いちお、原作版やアニメ版を知らなくても楽しめるようにオリジナルストーリーになってるんですが。なにせページ数の制約があるので、登場人物の紹介とかは 駆け足にならざるをえず。原作版やアニメ版を見ていない人は、いきなり小説版を読み始めると、キャラ同士の関係の把握とかに手間取るかも。
 まあ、そんなに複雑な話でもないし、キャラがものすごく多いというわけでもないし。お気楽コメディとして楽しんでいただければと思います。

 しかし、感想として「文体が妙にハイテンション」みたいな感想をブログに書いている人をチラホラ見かけたんですが。
 あらためて読み返してみると、この文体って、坂東が一番最初にゲームのお仕事を始めた頃、PBMの『那由他の果てに』とか『夜桜忍法帖』とかのリアクション文章を書いてたときの文体に近いのかも。
 たしかに最近、こういった感じのギャグを前面に押し出した話は書いてなかったからなあ。そっかあ、昔の坂東はハイテンションだったんだなあ。こういうのも悪くないかもなあ。ううーむ。



 公式サイトはこちら
 小説の出だしのところが掲載されているので、購入のご参考に。

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【小説】海の上はいつも晴れ~海原の緑宝石号出航

海の上【旧ブログからの転載記事です】

 坂東の2冊目の小説です。
 でも坂東真紅郎名義では1冊目になるのか。ライトノベルとしても第1作ということになるなあ。まあ、ラノベデビュー作ってことで。

 メディアファクトリーMF文庫。
 発売は2003年。

 1999年~2000年に(有)エルスウェアで制作・運営したPBM『海賊王女の凱旋』とおなじ世界観を共有してまして。
 ……って、公式サイトにリンクしようとしたら、公式にはもう詳しいデータが掲載されてないのね。

 まあ、『海賊王女の凱旋』というのは。

 ――この世のどこでもない異世界『黄金の海』。
 そこは果てしない海洋と、いくつもの島々から成る勢力が、富を求めて覇権を競う、大航海時代。大砲を満載したガレオン船、優美なヴァイキング船、鋼鉄で固めた亀甲船が行き交う海。
 あるものは船団を組んでまだ見ぬ財宝の眠る大地を目指し、あるものは眼もくらむばかりの黄金にも等しい胡椒を求めて交易に精を出し、またあるものは海賊となってそれをつけ狙い、さらにあるものは海軍提督としてそれを打ち破る。
 この世界でもっとも大事なものは「名誉」。名誉は物理法則として作用している。人々から賞賛されるような名誉ある者はなにごともうまくいき、すべてが手の中に転がり込む。逆に名誉のない者はなにをやってもうまくいかず、やがて世界から消えうせてしまう。
 そんな世界に飛び込んだ現代人のプレイヤーたちは、荒波にもまれて生き延びるうちに、やがて伝説の海賊「海賊王女」の伝説を聞きつける――。

 とまあ、だいたいそういったお話。

 世界史に登場するありとあらゆる帆船や海賊をごちゃまぜに登場させて、くんずほぐれつやりあうための異世界海洋ファンタジーですね。

 この『海賊王女の凱旋』は、坂東がまだ
エルスウェアに在籍していたおり、高崎とおる氏と新城カズマ氏の協力をえて開発したもので。高崎・坂東ともども世界観には熟知しているというわけ。

 さて、時代背景としてはゲームの終わった後、3年が経過したあたり(つまりリアルタイムに時間がたっている)を想定しています。
 つまり、海賊女王国ラ・キーユが、無敵艦隊を擁するエスターラに敗北し、屈辱的な属国条約を結んでから、女王が2度ほど交代した時代。
 大帝国マルワリードも今はなく、世界はパクス・エスターラの元に繁栄をとげているものの、あちこちに矛盾や不満は鬱積しており。

 ……といった背景はあるものの、小説の方はゲームを知らない読者のために、予備知識はスカーンとなんにもいらないように書いてあります。
 むしろ、いろいろ知ってたほうが
「そんなことより、あそこは今どうなってんだよう」
 とイライラがつのるかも。

 ストーリーは、ぶっちゃけると「男女いれかわりもの」。
 ふとしたことから『黄金の海』に転移してしまった男子高校生・幸司は、ラ・キーユの私略船士官にして王女親衛隊長ハリエットと瓜二つだったことから、ハリエットの身代わりとして王女を護衛するハメに。
 帆船同士の砲撃戦あり、カトラスでの剣戟あり、マスケット銃の一斉射あり、女湯あり、磔あり。わかりやすい海洋冒険ものに仕上がってると思います。
 担当編集さんが都合よく歴史マニアだったんで、いろいろアイディアもいただきました。

 実は、いままで本にしてもらった自分の小説の中では、一番まとまってる話なんじゃないかと思っており。一番のお気に入りだったりします。
 個人的には、やっぱりハリエットが好きなんですが。
 飲んだくれ女医なんか、もう少しエピソードとして掘り下げたかったし。
 高崎氏入魂の「だべっ娘」田舎娘も、もうちょい活躍させてあげたかった。あの娘、ひそかに人気らしいんですよ。よかったね、高崎くん。

 でも、続刊は出させてもらえなかったんだよなあ。
 どっかで続き、書けないかなあ。



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【小説】日独最終戦争1948 奇襲編〈A1〉

日独最終戦争【旧ブログからの転載記事です】

 はじめて単行本にしていただいた小説。事実上のデビュー作ですね。発売元は学研。

 まだ名義が「坂東いるか」になっております。「板東いるか」さんというBL系の漫画家さんがいてまぎらわしいので、このお仕事の直後にいまのペンネームに変えました。

 で、まあ、本作なんですが。

 

 ちょっとややこしいんですが、実はこれ、米国XTR社から発売されていたボードのシミュレーション・ウォーゲーム『1948:日独最終戦争』(英語版は絶版、日本語版は国際通信社コマンドマガジンから発売)の日本オリジナルノベライズという、非常に珍しい企画であります。

 

 この世界では、第二次世界大戦で東部戦線が発生せず、ドイツはソ連と結んだままイギリス上陸作戦に成功して欧州を席巻。同盟国・日本もおこぼれで米国に勝利。アメリカ本土は東西から分割されちまいます。

しかし平和が訪れたのもつかの間、一躍世界の覇者となったドイツと日本の関係は険悪になり、日本領となったアメリカ西海岸勢力をはじめ、亡命イギリスに亡命フランス、その他英連邦諸国なんかは日本を後押し。

この対立に、先の大戦では無傷で国力を畜えていたソビエトが加わって、日・独・露による3つ巴の世界分割競争がはじまる、というもの。

まあぶっちゃけ、架空戦記の金字塔『レッドサン・ブラッククロス』の焼き直しのような世界観なんですが。

 実際ゲームデザイナーのタイ・ボンバ氏は、原作となるゲーム版の『レッドサン』にインスピレーションを受けたことを匂わせており。また後年になると、『レッドサン』の方にも『1948』の影響がうかがえたりするそうで、まあ両者はそういう関係だったりします。

 ノベライズにあたっては、設定監修をゲーム版の日本紹介にも関わった戦史ライターの松代さんが行い、坂東ら複数のライター陣が執筆にあたるという構成でして。

 当初の計画では、太平洋での艦隊戦(Aパート)を坂東が、アメリカ戦線(Bパート)を桂令夫さん、中東・インド洋での進行作戦(Cパート)を牧秀彦さんが担当し、それぞれ並行して書き進めて、短期的にガンガン出版していく予定でした。

 その後、ABCの戦線全域にわたる俯瞰的な「ABC総力戦パート」が2巻出て、小説版のシリーズ展開は終了しております。

 で、坂東はシリーズのトップバッターとしてAの1巻を書かせていただいたんですが。いやもう、なにせ初めての書き下ろしノベライズで、しっちゃかめっちゃかになりまして。

 もともと執筆陣の間では、「既存の架空戦記のノリではなく、戦記冒険小説のノリで、個別のキャラクターのドラマに焦点をあてていこう」という合意があったんですが。

 それにしてもこの巻はいろいろと説明不足というか、リサーチが甘いというか、描写が薄いというか、ぶっちゃけ全然架空戦記ぽくないと読者に酷評されまして。

 かといって戦記冒険小説としてもナンダコリャというできばえ。

 あまりにも恥ずかしすぎて、いまだに自分で読み返すことができません。

 恥ずかしながら、内容について一応書いておくと。

 第2次世界大戦が終結して3年。ドイツとの開戦を前に、日本海軍は潜水空母部隊によるパナマ運河奇襲破壊作戦「ハ号」を企図。大西洋を庭とするドイツ海軍の太平洋進出を阻止しようと考えた。

 満を持して密かにハワイ真珠湾基地(!)を立った日本潜水空母部隊だが、しかし隠密行動中に偶然ドイツ機に発見される。

 なんとかドイツ機の撃墜に成功する日本軍だが、救助したドイツ軍パイロットは金髪の女性将校だった。日本軍はこの女性将校との接触が偶然ではなく、なんらかの特殊任務を帯びたスパイではないかと疑うが……。

 というようなお話。

 まあ、それはそれとして。

 へそまがりな坂東は、架空戦記としてはかなりイレギュラーなことをいろいろやっておりまして。

1.日本軍視点の話なのに、主人公が日本人以外で、しかも女性。(これは当時、非常に珍しいことでした)

2.オリジナルの派手な超兵器が出てこない。(「潜水空母」が出るには出るのですが、これは史実に存在した兵器だし)

3.しかも日本軍の作戦が失敗して、ドイツにめちゃくちゃにやられる話。

 とくに2.と3.は、架空戦記小説に対して「史実より圧倒的に強い日本軍が、勝って勝って勝ちまくるカタルシス」を期待している向きには、とにかく不評でして。さんざんだったわけです。

  ところが、どうも以前からのPBMなんかのファンの方だと思うんですが、女性読者からぽつぽつファンレターなどいただきまして。編集部でも「大御所でもな いのに、女性読者からこういう反応がきた架空戦記はあんまり例がない」と驚かれたり。そういうのも含めて、いろいろとイレギュラーな作品でした。

  でまあ、その後すぐさまAパート2巻目の話を書かなきゃいけなかったんですが。なまじっか「どうやったら、みんなが期待しているような架空戦記ぽくなるん だろう」とぐるぐる考えてしまい。プロットはなんとかできたものの、ぜんぜん筆が進まず、いつまでたっても書き終わらないのです。

 そうこうするうちに締め切りを過ぎてしまい、業を煮やした編集部の意向によって、2巻は牧秀彦さんにバトンタッチして書き上げてもらうことになりました。いやはや、穴があったら入りたい大失態。  

牧 さんとしては、全体の戦況さえふまえていれば、まったくオリジナルのキャラとストーリーで書いてもよかったはずなのですが、こちらのプロットを最大限にく んでもらい、キャラもA1の後日談といった形でA2を書きつないでくれました。このあたり牧さんには大変感謝しております。

 ただその結果、一部では「牧=坂東なんじゃね?」みたいなことも囁かれてしまい、牧さんに多大なご迷惑をおかけしてしまったことを、この場を借りてお詫び申し上げます。ごめんなさい。

 ちなみに牧さんはご自身が居合術の達人でして、刀剣や古武道関係の書籍などで活躍されているライターさんでもあります。

 むろん坂東とはまるきりの別人なので、方々もお間違えなきよう。

 そんなこんなで、坂東にとっては黒歴史として片づけたい本作ですが、キャラクターにはそれなりに愛着もあり。

 たとえば行方不明になったゾフィの兄貴と再会する話とか、いろいろ書いて見たい話があります。そのうちこっそり掘り起こすかも。

 ところで本文中にゾフィの台詞で「リトアニアは小さくて弱い。あのポーランドよりも」と書いたら、桂さんに「いや、中世には大帝国だったじゃないですか」とツッコまれたんですが。

坂東的にはポーランド=リトアニア連合帝国については、その最初期はともかく、途中からはすっかりポーランドに併呑されてリトアニア色はほぼ消えうせてしまったわけで。あれをリトアニア人の帝国とは到底思えんのでありますよ。

 まあそれでも、リトアニアが歴史の表舞台に立った数少ない機会であったのは事実ですけれども。

 このへん、ポーランド好きの小太刀右京さんなんかはどう考えてるのかしらん。今度聞いてみよっと。

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